英語のネイティブスピーカーは英語が下手なんじゃないか。
漂流生活的看護記録 : ガイジンは英語を話す。
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僕はこの方のように外国語がしゃべれるわけでもなく、日本語のみのモノリンガル(って書くとなんかかっこいい!)ですが、齢28にして最近英語の事を『便宜上使うツール』だと思うようになってきたのでとても納得し楽しく読みました。そして近頃モヤモヤと思っていた事が明確になって、こんな事を考えました。
「英語のネイティブスピーカーは英語が下手なんじゃないか」
最近 iPhone 向けのウェブアプリを海外の人向けに英語で公開しだしたら、フィードバックのメールが英語でくるようになって、外国人とコミュニケーションする機会が増えました。
そこで気づいたんです。英語が母国語じゃない国の人の書いている英語は理解できるのに、ネイティブの人が送ってくるメールは意味がわからない事が多い。
それを今までは僕が英語を理解できていないんだと思っていましたが、もしかして奴らが英語を上手に使えていないせいで理解できないんじゃないか。だって、英語圏の人は学校で習うような文法で書いてくれないし、スラングだらけだし、大事なところを省略して文脈から汲み取らせようとするし、「英語苦手だからわかりやすく書いて!」って返事を出すと無視するし、ヒドいもんです。
そこで確信したのが表題の「ネイティブスピーカーは英語が下手なんじゃないか」という事です。もちろん、この「英語が下手」は、前出の記事の中の『便宜上使うツール』としての英語です。自分が習得する過程で苦労をしていないから、非話者がどういう言い回しを理解できないかを理解できていないんだと思います。逆に、勉強して覚えた人たちは英語のわかりにくい部分がわかっているから親切に書いて送ってくれるんだと思います。なんとなくドイツ人の送ってくるメールが一番わかりやすい気がしますが気のせいな気もします。
↓以前読んだ記事にも「ネイティブ英語下手説」を裏付けるお話がありました。
自信を持ってしゃべってると,英語ネイティブのやつらのほうが自信がなくなってくるっていう現象があるんです(笑)。僕はイギリス人の部下を持っていたことがあって,僕のほうがシリコンバレーで使われている変な英語が彼よりよくわかるんですよ,メキシコ人のしゃべっている英語とか(笑)。レストランでそいつがいくら正統な英語でオーダーしても通じないんですよ。それで僕がジャパニーズ・イングリッシュで翻訳して注文してやると「わかった」って。僕がイギリス人に英語の通訳をしてるんです(笑)。心から嫌な顔してたな,そのイギリス人が(笑)。
梅田望夫×まつもとゆきひろ対談「ウェブ時代をひらく新しい仕事,新しい生き方」(後編)
「ネイティブは『便宜上使うツール』としての英語は下手」はどうやら正しいようです…。